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滋賀県草津市平井の耳鼻咽喉科、小児耳鼻咽喉科、アレルギー科。せの耳鼻咽喉科です。

鼻づまり、慢性鼻炎の手術治療policy&FAQ

慢性鼻炎とは

慢性鼻炎とは、鼻粘膜が長期間炎症を起こしている状態です。長期間の炎症により、鼻粘膜が腫脹するため、難治性の鼻づまりが続きます。そのほか集中力の低下、嗅覚味覚障害、頭痛、いびき、睡眠障害などの症状がおこります。慢性鼻炎の原因は、かぜ、ダニや花粉などによるアレルギー性鼻炎、PM2.5 やディーゼル排気などの大気汚染物質、乾燥、粉塵、化学物質などが考えられています。
重症のアレルギー性鼻炎、慢性鼻炎、肥厚性鼻炎では、内服薬や点鼻薬を用いても症状の改善には限界があり、年中鼻がつまったり、季節性の鼻づまりの症状が強い場合には手術を検討します。

診断

鼻鏡、電子スコープによる鼻腔の診察を行い診断します。鼻中隔弯曲症や副鼻腔炎の合併評価のため、CT検査が必要になります。アレルギーの有無を調べるため、アレルギー検査を行うこともあります。

治療方法

・内服薬や点鼻薬で治療を行います。
・対症療法の効果がなく、鼻閉などの症状が強い場合は手術を行います。
・原因物質の回避も重要です。

手術方法

下鼻甲介の腫脹を軽減させる手術を中心に行います。必要により、鼻中隔矯正術、鼻茸摘出術、副鼻腔手術も同時に行います。手術時間は約1-2時間、日帰りで行います。

粘膜下下鼻甲介骨切除術

下鼻甲介骨を根元まで摘出します。
場合により下鼻甲介粘膜の一部を切除します。

・下鼻甲介切除術

腫脹した下鼻甲介粘膜や下鼻甲介骨の一部を切除します。

・鼻中隔矯正術

弯曲した鼻中隔の骨と軟骨を摘出します。

・鼻中隔矯正術+鼻甲介手術+後鼻神経切断術

弯曲した部分の骨と軟骨を摘出します。
下鼻甲介骨を根元まで摘出します。
場合により下鼻甲介粘膜の一部を切除します。

下鼻甲介内の後鼻神経(※)を同定し、神経を切断します(矢印)。

・鼻中隔矯正術+鼻甲介手術+鼻茸切除術

鼻中隔弯曲症、肥厚性鼻炎、鼻茸を合併している場合には、鼻中隔矯正術、下鼻甲介手術、鼻茸摘出術、副鼻腔手術を同時に行います。

後鼻神経切断術

下鼻甲介内の後鼻神経(※)を同定し、神経を切断します(矢印)。

手術症例


手術により鼻腔通気が改善した。

術後経過

手術当日から数日間、鼻の痛みや頭痛、鼻出血が起こることがあります。止血材抜去直後の鼻通りは良好ですが、しばらくすると鼻粘膜の腫脹や痂皮の付着により鼻閉が起こってきます。術後3週目以後徐々に鼻通りが改善してきます。副鼻腔炎を合併している場合には、術後処置に併せて内服治療も行うことが重要です。手術内容により、完治まで約4-12週間程度かかります。


  せの耳鼻咽喉科
  〒525-0023 滋賀県草津市平井1丁目19-6
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