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滋賀県草津市平井の耳鼻咽喉科、アレルギー科。せの耳鼻咽喉科です。english

〒525-0023 滋賀県草津市平井1丁目19-6

デュピクセント:好酸球性副鼻腔炎の新しい治療Dupixent

デュピクセント

好酸球性副鼻腔炎の治療薬として初めての生物学的治療薬(抗体製剤)です。IL-4(インターロイキン4)とIL-13(インターロイキン13)というサイトカイン(体内の細胞同士の情報伝達を行うタンパク質)の働きを抑えることで、鼻や副鼻腔の炎症をおさえる新しいタイプの薬です。炎症をおさえることにより、鼻茸を小さくし、鼻づまりやにおいがわからないなどの鼻症状を改善する効果が期待できます。

デュピクセントの働き

鼻づまりや鼻水、嗅覚障害などのつらい鼻症状。これらの原因は「炎症」です。この炎症に、免疫細胞から作られる物質であるIL-4、IL-13が深くかかわっています。


デュピクセントは、IL-4とIL-13の働きをおさえることで、鼻や副鼻腔の炎症をおさえます。炎症をおさえることにより、鼻茸を小さくするとともに、鼻づまりや嗅覚障害などの鼻症状を改善する効果が期待できます。

治療の対象となる方

・全身性ステロイドなどの薬物療法を実施しても症状が改善しない、長期改善状態を維持できない方
・手術後に再発した鼻茸をともなう好酸球性副鼻腔炎の方

投与に注意が必要な方

・寄生虫感染のある方
・生ワクチンを接種する予定のある方
・妊婦または妊娠している可能性のある方、授乳中の方
・高齢の方
・喘息等の他のアレルギー性疾患をお持ちの方

投与スケジュール

デュピクセントは2週間毎に1本を皮下投与します。
投与開始1、2回目は院内で一緒に行います。3回目以降は院外処方となり、基本的に自宅で自己注射で行います。
症状が安定した後は、4週間毎の投与に変更することがあります。
デュピクセントを投与する前に続けていた治療は自己判断で中止することなく、相談しながら減量または中止します。

投与部位

デュピクセントは腹部、太もも、上腕外側に投与します。

予想される主な副作用

・注射部位反応:注射をした後に、注射部位に痛みが生じたり、赤く腫れたり、かゆくなったり、出血することがあります。

・アナフィラキシー反応による症状:めまい、呼吸困難、喘鳴、腹痛、嘔気、発疹、蕁麻疹、唇の腫れなどが起こることがあります。

・好酸球の増加による症状:咳、発熱、倦怠感、呼吸困難、喘鳴、血痰、動悸、発疹、しびれなどが起こることがあります。

医療費の助成制度

国や自治体などは、患者さんの医療費の負担を軽くするために、医療費助成制度を定めています。これらの制度を利用することで、医療費が高額となった場合や、指定難病と診断された場合などに助成を受けられることがあります。

・高額療養費制度:1カ月の医療費が高額になった時に自己負担額を一定額にまでおさえることができる制度です。負担上限額を超えた分は加入している医療保険から支給されます。

・指定難病に対する医療費助成制度:国が指定している指定難病と診断された場合、その疾患の治療にかかった医療費に対して助成を受けられる制度です。好酸球性副鼻腔炎は指定難病に指定されているため、デュピクセントを使用する際は医療費助成を受けられる場合があります。




せの耳鼻咽喉科

診療科目:

耳鼻咽喉科、小児耳鼻咽喉科
アレルギー科

所在地:
〒525-0023
滋賀県草津市平井1丁目19-6

TEL.077-563-8741


駐車台数 11台(前7台、裏4台))


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