本文へスキップ

滋賀県草津市平井の耳鼻咽喉科、小児耳鼻咽喉科、アレルギー科。せの耳鼻咽喉科です。

鼻中隔弯曲症の手術治療policy&FAQ

鼻中隔弯曲症 (Nasal Septum Deviation)

鼻腔を左右に分けている壁を鼻中隔と言います。鼻中隔の曲がりが強く鼻閉などの症状を伴った状態を鼻中隔弯曲症と言います。鼻中隔弯曲症は、成長に伴っておこるものと外傷によっておこるものに分けられます。

骨と軟骨が大きく右側に弯曲している(白矢印)

診断

鼻鏡、電子スコープによる鼻腔の診察を行い診断します。特に手術を考慮するような重症例では、弯曲のいち、程度を正確に判断するためにCTが大変重要な検査になります。

治療方法

内服薬や点鼻薬で治療を行います。対症療法の効果がなく、鼻閉が強い重症例では手術による鼻中隔の矯正を行います。

手術方法

1.鼻中隔前方粘膜をメスで切開し、鼻中隔軟骨を露出させます。
2.鼻中隔粘膜と軟骨・骨を剥がしていきます。湾曲した軟骨・骨を除去します。
3.鼻中隔の弯曲が強制されたことを確認し、粘膜切開部を糸で縫い合わせます。
4.左右鼻腔にスポンジ状の素材を留置し、左右から鼻中隔粘膜を圧迫します。スポンジは2日後に抜去します。縫合糸は1週間程度で抜糸します。

鼻中隔弯曲症では、肥厚性鼻炎やアレルギー性鼻炎を合併していることが多く、下鼻甲介手術や後鼻神経切断術を同時に行うことがあります。手術時間は約1-2時間、日帰りで行います。


弯曲した部分の骨と軟骨を摘出します。骨や軟骨はできるだけ残します。

手術症例

手術により鼻中隔の弯曲が矯正され、鼻腔通気が改善した。

術後経過

手術当日から数日間、鼻の痛みや頭痛、鼻出血が起こることがあります。特にメスで切開した側からの出血が多くなります。止血材抜去直後の鼻通りは良好ですが、しばらくすると鼻粘膜の腫脹や痂皮の付着により鼻閉が起こってきます。術後3週目以後徐々に鼻通りが改善してきます。完治まで約4-6週間程度かかります。


  せの耳鼻咽喉科
  〒525-0023 滋賀県草津市平井1丁目19-6
  TEL.077-563-8741
inserted by FC2 system