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滋賀県草津市平井の耳鼻咽喉科、小児耳鼻咽喉科、アレルギー科。せの耳鼻咽喉科です。

アレルギー性鼻炎の手術治療policy&FAQ

アレルギー性鼻炎 (Allergic Rhinitis)

アレルギー性鼻炎の治療は、薬物療法、舌下免疫療法、手術を組み合わせて行います。
重症のアレルギー性鼻炎では、内服薬や点鼻薬を用いても症状の改善には限界があり、年中鼻がつまったり、季節性の鼻づまりの症状が強い場合には手術を検討します。

アレルギーにより鼻粘膜が強く腫脹している(画像右)

診断

鼻鏡、電子スコープによる鼻腔の診察を行います。原因特定のために、アレルギー血液検査を行うことがあります。手術を考慮するような重症例では、CT検査が必要になります。

治療方法

下甲介粘膜レーザー焼灼術:最も手軽に受けていただけるアレルギーの手術です。鼻粘膜表面を炭酸ガスレーザーで焼灼し、アレルギー反応を起きにくくします。花粉症、ダニアレルギーなどすべてのアレルギー性鼻炎が対象です。

下鼻甲介手術:下鼻甲介に対して手術(粘膜下下鼻甲介骨切除術、下鼻甲介切除術など)を行います。症例によって術式を選択します。鼻閉を改善させる効果があります。

後鼻神経切断術:下鼻甲介内部を走行する後鼻神経を切断します。鼻汁、くしゃみ、鼻閉を改善させる効果があります。

手術方法

下鼻甲介粘膜レーザー焼灼術:下鼻甲介粘膜表面を麻酔後、炭酸ガスレーザーで両側焼灼します。麻酔30分、手術は15分程度です。

下鼻甲介粘膜表面を炭酸ガスレーザーで焼灼します。焼灼により、鼻粘膜が蒸散、凝固されます(矢印)。

粘膜下下鼻甲介骨切除術
1.下鼻甲介前端粘膜をメスで切開し、下鼻甲介骨を露出させます。
2.骨膜下に、下鼻甲介骨を後端まで剥離・摘出していきます。

下鼻甲介骨を根元まで摘出します。場合により下鼻甲介粘膜の一部を切除します。

・下鼻甲介切除術

腫脹した下鼻甲介粘膜や下鼻甲介骨の一部を切除します。

後鼻神経切断術
1.下鼻甲介骨を除去後に後鼻神経を確認します。
2.後鼻神経を周囲組織から剥離後、凝固、切断します。
後鼻神経(※)を同定し、神経を切断します(矢印)。

鼻中隔弯曲症、肥厚性鼻炎、副鼻腔炎などを合併している場合は、鼻中隔矯正術、下鼻甲介手術、後鼻神経切断術、鼻茸切除術、副鼻腔手術などを同時に行うことがあります。手術時間は約1-2時間、日帰りで行います。

手術症例

手術により鼻中隔弯曲が矯正、下鼻甲介が減量され、鼻腔通気が改善した。

術後経過

手術当日から数日間、鼻の痛みや頭痛、鼻出血が起こることがあります。止血材抜去直後の鼻通りは良好ですが、しばらくすると鼻粘膜の腫脹や痂皮の付着により鼻閉が起こってきます。術後3週目以後徐々に鼻通りが改善してきます。完治まで約4-6週間程度かかります。


  せの耳鼻咽喉科
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