2019年11月、中国の武漢市付近で初めて確認され、その後新型コロナウイルス感染症(COVID-19 )の世界的流行(パンデミック)を引き起こしています。
YAHOO JAPAN NEWS:忽那賢志先生の記事より引用
症状:
微熱を含む発熱、鼻汁、鼻づまり、咽頭痛、咳、関節痛、筋肉痛、
倦怠感、嘔気・嘔吐、腹痛、下痢、息切れ、嗅覚・味覚障害など、
かぜやインフルエンザの症状に似ています。
症状が長く続くことや、嗅覚・味覚障害を伴うことが特徴的とされます。しかし、一般のかぜ、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎でも嗅覚・味覚障害が起こります。
症状出現の割合について:
新型コロナウイルスには、感染しても一定の無症状者がいます。
過去の報告例では、1271人のPCR検査陽性者の内、無症状45%、検査時無症状でのちに症状出現が32%、症状ありが23%と報告されています。
重症化、死亡率について:
新型コロナウイルス感染症で重症化しやすいのは高齢者と持病がある方です。重症化する割合や死亡する割合は以前と比べて低下しており、重症化率は約1.6%(50歳代以下で0.3%、60歳代以上で8.5%)、死亡率は約1.0%(50歳代以下で0.063%、60歳代以上で5.7%)です。
厚生労働省HP:(12月時点)新型コロナウイルス感染症 のいま についての 10 の知識から引用
後遺症について:
新型コロナ感染症回復後の後遺症について多数の報告が出ています。
倦怠感、呼吸苦、痰、咽頭痛、筋肉痛、下痢、めまい、嗅覚・味覚障害、脱毛、記憶障害、睡眠障害などの症状が発症後1-4カ月程度見られるようです。
再感染について:
海外では、一度新型コロナウイルスに感染した人がもう一度感染した事例が報告されています。頻度など詳細は不明ですが、一度感染しても生涯免疫ができるわけではなさそうです。
現在の感染の有無を調べる検査
・PCR検査:症状発症日から検査が可能です。
現在の所、最も感度が高い検査です(90%以上)。
結果が出るまでに時間がかかります(数時間から数日)。
特殊な機器が必要で、どこでもできるわけではありません。
・抗原検査:発症後2日から9日までの検査に適しています。
PCR検査よりも感度が劣ります(50-90%)。
PCR検査よりも検査が簡便で、結果が15分でわかります。
診療所など多くの施設で検査可能です。
過去の感染の有無を調べる検査
・抗体検査:1週間以上前に、新型コロナウイルスに感染していたか
どうかを判定します。現在感染しているかどうかは判定
できません。
感染後1週間の感度は60%、2週間以上で100%です。
現在感冒症状がある方には実施できません。
保険適応にならず自費検査です。
陰性の結果は現在の感染の有無を否定するものではなく、
確定診断はPCR検査を行う必要があります。
IgG抗体陽性でも、今後かからないわけではありません。
保険診療(現在の所、公費負担のため自己負担0円):
・かぜ症状発症日および10日目以降:PCR検査。
・かぜ症状発症後2-9日目:抗原検査またはPCR検査。
・無症状の濃厚接触者:抗原検査は適しません。PCR検査。
自費診療:
・無症状の非濃厚接触者:保険診療できません。自費検査になります。
・有症状者の場合
1.発症日から10日間経過し、かつ症状軽快後72時間経過した場合。
2.症状軽快の24時間後、2回のPCR検査(24時間間隔)で陰性確認。
・無症状者の病原体保有者の場合
1.検体採取日から10日間経過した場合。
2.検体採取日から6日間経過後、2回のPCR検査(24時間間隔)で陰性
確認。