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滋賀県草津市平井の耳鼻咽喉科、小児耳鼻咽喉科、アレルギー科。せの耳鼻咽喉科です。english

〒525-0023 滋賀県草津市平井1丁目19-6

いびき・睡眠時無呼吸症候群の検査・治療Treatment of snoring and SAS

ご家族に、いびきをかいている、息が止まっていると言われたことはありませんか?しっかり寝たはずなのに起きられない・疲れが取れない、昼間に強い眠けがある、などの症状はないでしょうか。睡眠中の無呼吸が、これらの原因になっている可能性があります。

睡眠時無呼吸症候群とは?

睡眠時無呼吸とは、睡眠中に呼吸が10秒以上停止してしまうことです。
この無呼吸が睡眠中に頻回に起こることが、日中の眠気、疲れが取れないなどの症状を起こします。いびきが大きい方は高確率で睡眠時無呼吸を合併しています。高血圧、不整脈、心疾患、高脂血症、糖尿病、脳血管疾患などの生活習慣病との関係も指摘されています。睡眠時無呼吸を治療することにより、これらの症状が改善する可能性があります。

いびき・睡眠時無呼吸症候群の原因

鼻や口から吸いこんだ空気は、喉頭を通過し肺まで流れ込みます。この空気の通り道を上気道と言います。上気道は粘膜や筋肉でできており、様々な原因で狭くなることがあります。上気道が狭くなると無呼吸を起こしやすくなり、空気が通る時の抵抗の増加で粘膜振動が生じ「いびき」になります。

・骨格:日本人は首が細く、あごが小さい人が多く気道が狭い傾向がある。
・肥満:顔や首周りについた脂肪が仰向けに寝る姿勢の時に垂れ下がり
    気道を圧迫します。
・扁桃肥大、アデノイド肥大、舌が大きい、下あごが小さい:上気道を
    物理的に狭窄します。
・鼻づまり:鼻中隔弯曲症・副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎などによる
    鼻づまりが睡眠中の口呼吸を引き起こします。
・加齢:加齢による粘膜や筋肉などのゆるみで組織のハリが低下する
    ため、首周りの脂肪や舌などが気道に沈み込みやすくなります。
・飲酒:飲酒により筋肉がゆるみ、舌が気道に落ち込みやすくなります。

睡眠時無呼吸症候群の重症度分類

無呼吸低呼吸指数(AHI:Apnea Hypopnea Index)
正常 :AHI<5
軽症 :5≦AHI<15
中等症:15≦AHI<30
重症 :30≦AHI

症状

日中の眠気、いびき、起床時の頭痛、熟睡感がない、集中力の低下など

なぜ睡眠時無呼吸症候群を治療する必要があるのか?

日常生活への悪影響:
無呼吸や低呼吸による繰り返す低酸素血症のために十分な睡眠がとれず、自動車事故、産業災害、仕事上のミスの増加、学業不振などの原因になると考えられています。

生活習慣病の発症、悪化:
睡眠時無呼吸による低酸素状態や夜間覚醒による交感神経の活性化、体に悪影響を及ぼす物質の過剰分泌などにより、高血圧、糖尿病、脂質異常症、不整脈、狭心症、心筋梗塞や脳卒中を引き起こし悪化させると考えられています。


治療放置による寿命の短縮:
中等症以上の睡眠時無呼吸を放置することにより、生命予後が低下することが様々な研究により明らかになっています。


小児の睡眠時無呼吸

小児の睡眠時無呼吸は成人とやや異なり、扁桃肥大、アデノイド肥大やアレルギー性鼻炎などによる鼻閉が大きな原因になります。いびき、睡眠中の苦しそうな呼吸、眠気・多動等の行動問題、あるいは学習問題が主な症状になります。胸がへこむような呼吸(陥没呼吸)、食べるのが遅い、発育の遅れなどの症状も認められます。小児の睡眠時無呼吸も積極的な治療が必要です。

睡眠時無呼吸の検査

内視鏡検査:鼻やのどに狭い所がないか調べます。
・鼻閉型:鼻中隔わん曲症(30代、女性)
 
・咽頭狭窄型(50代、男性)
・咽頭狭窄型(40代、女性)
・舌根狭窄型(30代、男性)
・舌根狭窄型(40代、男性)

簡易アプノモニター:睡眠中の呼吸状態を自宅で調べていただきます。結果を分析後、原因部位や重症度に応じて治療方法を検討します。



その他:必要に応じて、血液検査やCT検査などを行います。

いびき、睡眠時無呼吸の治療

生活改善
ダイエット:太ると首や体だけではなく、のどの内側にも脂肪がつくため上気道が狭くなり、いびきや睡眠時無呼吸の原因になります。適正体重の維持に努めましょう。

お酒を控える:睡眠中のリラックスに加え、アルコール摂取により、上気道を支える筋肉や舌の筋肉がゆるみ、いびきや睡眠時無呼吸の原因になります。寝る前の飲酒や深酒は控えましょう。

禁煙:タバコの煙による上気道の慢性炎症により、粘膜の浮腫、気道狭窄が起こりやすくなり、いびきや睡眠時無呼吸の原因になります。禁煙も大切です。

寝具の見直し、寝る姿勢の工夫:合わない枕や仰向けで寝ることがいびきや睡眠時無呼吸の原因になっていることがあります。寝具の見直しや横向きに寝ることでいびきや睡眠時無呼吸が改善できる場合があります。

対処療法(症状を緩和させる治療)
CPAP療法:鼻に装着したマスクから陽圧の空気を送り出し気道を広げることで、いびきや睡眠時無呼吸を改善します。


マウスピース:就寝時に装着し下顎を前方に固定することで、気道を広く保ちます。いびきや中等症までの睡眠時無呼吸の治療に効果的です。
 ・マウスピース装着前(レントゲン)  ・マウスピース装着後(レントゲン)


ナステント:ナステントは鼻から挿入するシリコン製の医療機器です。挿入されたチューブがいびきや睡眠時無呼吸の原因となる気道の狭窄を軽減することで、いびきや睡眠時無呼吸を改善する効果があります。
ナステント公式サイト

 

根治療法
鼻づまりの治療:副鼻腔炎、鼻ポリープ、アレルギー性鼻炎、鼻中隔弯曲症などによる鼻づまりがいびきや睡眠時無呼吸の原因になっていることがあります。内服、点鼻薬などによる保存的治療や手術を行います。
日帰り鼻手術について、さらに詳しく知りたい方はこちらへ。

アデノイド・口蓋扁桃の治療:アデノイド肥大や扁桃肥大が気道狭窄の原因になっていることがあります。この場合、切除術などを考慮します。



せの耳鼻咽喉科

診療科目:

耳鼻咽喉科、小児耳鼻咽喉科
アレルギー科

所在地:
〒525-0023
滋賀県草津市平井1丁目19-6

TEL.077-563-8741


駐車台数 11台(前7台、裏4台))


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