アレルギー性鼻炎に対する治療には、薬物治療、手術治療、そして免疫療法の3つがあります。この中でも免疫療法は唯一体質を改善する可能性を持つ治療法と考えられています。
治療方法は、原因となるアレルゲンエキスを毎日口の中に入れることで、アレルゲンに対する体の過敏反応を減らします。
・治療効果
1年目:約80%の方が効果を実感。
(症状がなくなった方約20%、症状が軽くなった方約60%。)
2年目:約88%の方が効果を実感。
(症状がなくなった方約33%、症状が軽くなった方約55%。)
長く続けることでより強い効果が期待できます。
・維持期の治療費用
シダトレン:1日約70円(1カ月あたり約2000円、3割負担の場合)
シダキュア:1日約90円(1カ月あたり約2700円、3割負担の場合)
初診時、検査をした場合、他の治療薬を処方した場合は別途費用が発生します。
・維持期の通院は月に1回
・治療効果
約80%の方が効果を実感。
(症状がなくなった方約20%、症状が軽くなった方約60%。)
・維持期の治療費用
ミティキュア:1日約100円(1カ月あたり約3000円、3割負担の場合)
初診時、検査をした場合、他の治療薬を処方した場合は別途費用が発生します。
・維持期の通院は月に1回
Q:何歳から治療を受けることができますか?
A:ダニ・スギともに5歳から可能です。
Q:いつから始めるのがいいですか?
A:スギ花粉飛散期の治療開始はできません。スギ花粉が飛散終了となる5月から12月にかけて開始することが望ましいです。
ダニに対する治療はいつでも開始できます。
Q:治療費用はいくらかかりますか?
A:医院の治療費と薬局の薬代と併せて1カ月あたり約2千円から3千円のご負担(3割負担)になります。初診時、検査をした場合、他の治療薬を処方した場合などには別途費用が発生します。
Q:どのくらいの治療期間が必要ですか?
A:免疫療法はすぐには効果があらわれません。また効果があらわれてからもしばらく続ける必要があります。最低3年以上の治療期間が必要です。
Q:通院の頻度はどのくらいですか?
A:増量期は週1回の通院が必要となります(舌下免疫療法では2週間、皮下免疫療法では数カ月間)。
維持期になると、舌下免疫療法、皮下免疫療法ともに月1回の通院になります。
Q:副作用はどのようなことが起こりますか?
A:舌下免疫療法では、口の中のかゆみ、口腔粘膜や舌のはれが起こります。皮下免疫療法では、注射部位周囲のかゆみ、はれ、発赤などがおこります。頻度は低いですが、まれに全身副反応(蕁麻疹、喘息用症状など)やアナフィラキシーがおこることがあります。